2020年9月18日(金) 19時00分~20時00分に放送される『爆報!THE フライデー』では、栃木県の有名温泉旅館・ホテル日本閣で突如起こった『ホテル日本閣事件』について放送されます。
ホテル日本閣事件の犯人として死刑囚となった小林カウさんは、戦後の日本で初めて女性の死刑が執行された死刑囚なんです。
そんな小林カウさんの人生はかなり波乱万丈な人生だったようなんです。
小林カウさんは死刑執行までどのような人生を歩んできたのでしょうか?
今回は、
・小林カウのプロフィール
・死刑執行までの生い立ち
・娘のその後
について調べてみました。
小林カウのwiki風プロフィール
生年月日:1908年
死没年 :1970年
出身地 :埼玉県大里郡玉井村(現:熊谷市)
小林カウさんのプロフィールについてご紹介します。
小林カウさんは1908年に埼玉県大里郡玉井村(現:熊谷市)で農家を営む家庭の子供として生まれました。
ちなみに小林カウさんの読み方は"カウ"と書いて"コウ"と呼ぶそうです。
小林カウの事件はマンガで読んだけど、読みは”コウ”だったんだ。
— DD_OROCHI (@n_orochi) September 22, 2017
そのマンガには何の説明もなかったんで、カウってそのまま読んでた pic.twitter.com/J8O6XGIlpz
管理人も"カウ"と呼ぶのかなと思っていたのですが、"コウ"って呼ぶのですね!
知っといてよかったです。
そんな小林カウさんは、1961年に発覚した『ホテル日本閣殺人事件』と言われる栃木県の温泉旅館経営者夫婦と元夫の男女3人を殺害した連続殺人事件の真犯人です。
主犯であった小林カウさんは1966年に死刑が確定し、1970年に死刑執行されました。
そんな小林カウさんですが、日本で戦後初めて死刑執行された女性死刑囚として有名になっており、「ホテル日本閣殺人事件」をモデルとして映画化されているのです。
「ホテル日本閣殺人事件」をモデルとしした映画『天国の駅』は1984年6月9日に公開され、女優の吉永小百合さんが小林カウさんをモデルとした主演を演じたことで話題になりました。
他にも西田敏行さんや三浦友和さんなど有名俳優の人たちが出演しています。
『天国の駅』の予告をみましたが、正直かなりドロドロした内容となっており、事件当時の小林カウさんの感情や欲望がそのまま伝わってくる映画です。
…正直、自分に子供がいたら見せたくない内容だとは言っておきましょう。笑
連続殺人犯の悪女として知らされている小林カウさんですが、このドラマを見る限りは人一倍負けず嫌いで寂しがり屋な女性だったのではないかなと思います。
小林カウの死刑執行までの生い立ちが怖い!?
そんな女性死刑囚の小林カウさんの死刑執行までの生い立ちについて調べてみたのですが、かなり波乱万丈な人生を送っており、中にはゾッとするくらいに鳥肌が立つくらいに怖い話もあるそうです。
そんな人生を送ってきたのか、気になりますよね?
そこで、小林カウさんが死刑執行までの生い立ちをご紹介します。
幼少時代〜結婚まで
小林カウさんは1908年にで農家を営む両親2人の7人姉弟の5番目に生まれたのですが、小林カウさんの家庭はかなり貧しく生活するのが大変だったようです。
そのため、小林カウさんも小学校を4年生までで終了をしてしまったそうなんです。
小林カウさんが小学生だった時の日本では貧富の差が激しく、貧しい家庭に生まれるとまともに小学校にも通えずに仕事しないと生活できないですからね。
そんな小林カウさんは出稼ぎにいくために1923年の当時16歳の時に上京をして家政婦として働き、1930年の22歳の時に小林秀之輔という男性と結婚をします。
翌年の1931年には息子が誕生するもすぐに亡くなってしまい、1932年には娘が生まれました。
貧困だった幼少時代から幸せを掴み取った小林カウさんですが、幸せな日々が長く続くことはなかったのです。
浮気と闇商売をしていた小林カウ
小林カウさんは小林秀之輔さんと結婚し、戦後は夫婦で一緒に自転車屋を営んでいたそうです。
夫と娘に恵まれて幸せそうに暮らしていたように見えた小林カウさんですが、夫が病弱だったということで生活が苦しかったそうです。
小林カウさんは病弱である夫と娘の生活のために闇商売を手を染め、結果は成功し大金を稼いでいたそうです。
しかし小林カウさんはかなり性欲が強かったようで、病弱だった夫のせいで生活に苦しめられるばかりか、夜の営みも満足をしていなかったこともあり、二回りも年下の男性と浮気をしていたそうなんです。
小林カウさんの浮気相手だった年下の男性というのが、小林カウさんの娘の婿候補だった警察官の男性だということ。
元々は娘の婿候補として何度か会っていくうちに、小林カウさんが年下の男性に惚れていき恋愛関係に発展してしまったそうなんです。
関係がかなりドロドロしすぎてますね…。
そんな小林カウさんが浮気をした理由は夫への不満の他にも、闇商売でお金を稼いでいた小林カウさんは取締りを遅れて警察官である年下の男性と恋愛関係になったのではないかとも言われているのです。
夫と娘のために闇商売をしていた小林カウさんは、いくら稼いだとはいえ闇商売で手にしたお金だったので。取締りに怯える毎日だったようです。
そんな時に捜査に訪れた年下の警察官男性が愛人になったことから、もしかすると小林カウさんが取締りを受けないために自分の愛人へと誘惑したのではないでしょうか。
小林カウさんが浮気をした理由が、恋愛感情の他にも闇商売をバレない為にも警察官を自分に惚れさせようという理由であれば、かなりの策士だったと思われますね。
僕の中での悪女って悪いことしつつ、恋愛に没頭して浮気しているイメージなので、まさに小林カウさんって感じですね。
夫を毒殺するも…
夫と結婚生活を続けながらも警察官の男性と不倫をしていた小林カウさんですが、1952年10月2日に熊谷市の小林カウさんの自宅で夫が突然死亡してしまったのです。
検死したところ「脳溢血」といわれていたのですが、実は妻である小林カウさんが青酸カリを夫に飲ませて毒殺させてしまったのです。
これが、小林カウさんの初めての殺人となります。
小林カウさんがなぜ夫を殺害したのかというと、警察官の男性と不倫していた小林カウさんは夫に離婚しようと持ちかけていたのですが、夫はなんと2人の不倫関係に気づいていたのです。
そのことから絶対に離婚しないと曲げない夫が邪魔となったことから、小林カウさんと警察官の男性は毒殺することを計画したのです。
その後、地元の熊谷市では実は小林カウさんが夫を殺したのではないか?と疑われていましたが、小林カウさんは巧みな話術でその噂を沈ませ、念願の愛人と同棲を開始することになりました。
しかし、今まで優しかった警察官の男性は小林カウさんをお金とした見ていなかったそうで、仕事を辞めてヒモになったのです。
それから同棲して2年で破局し、愛人だった男性は別の若い女性と結婚するのです。
その話だけを聞くと愛人の男性が悪いように聞こえるのですが、実は小林カウさんが原因で破局したのです。
小林カウに嫌気がさした理由はおじやが原因だった!?
実は愛人の男性が小林カウさんに嫌気をさし破局する火種となったのは、小林カウさんが作ったおやじが原因だったそうです。
小林カウさんと同棲するもののだんだんと嫌になってきた愛人の男性は、そのストレスからお酒を飲んで泥酔をし嘔吐して寝てしまったそうなんです。
そして、翌朝起きるとテーブルの上にはおじやが用意されていたのですが、よく見るとそのおじやは前日に愛人の男性が嘔吐したものだったのです。
これに愛人の男性は当然起こりますが、小林カウさんは普通のその嘔吐物を食べていたようです。
…これはさすがに怖いというか、気持ち悪いですね。
想像するだけでも鳥肌が立ちます。
そんな小林カウさんにとうとう限界が訪れて破局をして、別の女性と結婚したのです。
当然のことですよね。
嘔吐物をご飯に出されたら誰だって怒りますし、その人のことが生理的に無理になりますよね。
しかし、小林カウさんは愛人の男性に相当怒っていたそうで、悔しい思いから闇商売に力を入れてどんどん収入を上げていったのです。
ホテル日本閣事件のきっかけ
闇商売で成功していった小林カウさんは、温泉宿を経営したいと視野に入れ始めます、
そんな時に、事件の現場となったホテル日本閣が格安で購入できるという話があったのです。
噂を聞きつけた小林カウさんは、ホテル日本閣を購入するために主人の生方鎌助さんに交渉を試みます。
交渉は1度目は失敗したのですが、生方鎌助さんが妻・ウメさんとの関係が険悪になったことから、"妻の手切金300万円(現在だと1740万円)を用意できるのであれば後妻として迎える"という話がきたのです。
小林カウさんは手切金300万円(現在だと1740万円)をすぐに準備したのですが、妻が応じなかったためにこの交渉は失敗に終わったのです。
しかし、諦めきれなかった小林カウさんはホテル日本閣で雑用をしていた大貫光吉さんを誘惑して自分の手駒にする計画を立てます。
案の上、女性と面識の少なかった大貫光吉さんは小林カウさんの手駒へとなってき、生方鎌助さんの妻ウメさんの殺害を計画するのです。
生方鎌助の妻ウメさんの殺害
小林カウさんと大貫光吉さんは、1960年に生方鎌助さんの妻ウメさんの殺害を実行します。
大貫光吉さんは妻ウメさんの殺害に1度は失敗してしまうものの、妻ウメさんに嫌気がさしていた生方鎌助さんの協力があって妻ウメさんを絞殺したのです。
妻ウメさんの殺害に成功した小林カウさんは、遺体をホテル日本閣のボイラー室の土間に埋めることにしました。
この犯行は3人だけしかわからないのに、
「小林カウが計画して大貫光吉と生方鎌助の妻を殺した」
「ボイラー室の土間に遺体がある」
という噂が村中で流れ始めたのです。
小林カウさんは遺体を慌てて大貫光吉さんに指示をして林に埋めさせました。
小林カウは生方鎌助に騙されていた
生方鎌助さんの妻を殺害した後に、ホテル日本閣を小林カウさんの200万円で増設をしたのですが、小林カウさんに譲られなかったのです。
さらに生方鎌助さんは自分の妻の殺害を手伝っていたのにも関わらず、2人が殺害をしていたという噂を流していた張本人だったのです。
生方鎌助さんは嫌気がさした妻を排除するために、小林カウさんと大貫光吉さんを利用し騙していたのです。
それはなんとも怖い話ですよね。
噂が流れていることから危険を感じた小林カウさんは、大貫光吉さんと一緒に生方鎌助さんを殺害することを計画します。
2人は生方鎌助さんを毒殺しようと計画するものの失敗に終わり、最終的には絞殺をして生方鎌助さんを殺害しました。
マスコミの報道により事件が発覚
生方鎌助さんの姿が見えないことに感づいた周囲は小林カウさんにどこに行ったのか聞いたところ「生方鎌助は東京に金銭繰りに出た」と話していました。
しかし、小林カウさんは幾度となく嘘を繰り返してきたために、栃木県のホテル経営者夫婦の失踪の噂が広り、警察やマスコミで報道されました。
警察やマスコミが動き始めたことで物怖じた共犯者・大貫光吉さんが自首したことによって、1961年に主犯である小林カウさんも逮捕されました。
この事件が後に言われる「ホテル日本閣殺人事件」となったのです。
小林カウの死刑執行まで
1961年に逮捕された小林カウさんと大貫光吉さんは、1963年に宇都宮地方裁判所の一審判決で死刑が言い渡されました。
小林カウさんは戦後初の女性死刑執行者として日本中が注目することとなります。
小林カウさんは裁判中に共犯であった大貫光吉さんを口封じのためにも殺害するつもりだったと話していたそうです。
さらに投書により10年前の前夫の不審死が発覚し、前夫を殺害した小林カウさんは死刑確定になります。
死刑囚となった小林カウさんは、逮捕後も取り調べか官に女性としての愛嬌を振る舞いながら誘惑し、「死刑だけは堪忍ね」と罪を逃れようとしていたそうです。
しかし小林カウさんの死刑は確定しているので揺るぐはずもなく、死刑執行前には素朴な態度をとるようになっていきました。
1970年に小林カウさん死刑執行がされるのですが、小林カウさんが最後に言い残した言葉が2つあり、その言葉がかなり異常で恐怖の言葉なんだそうです。
1つ目が「思い残す事も言い残す事もありません」という発言でした。
1つ目に関しては普通の言葉なので異常ではないですよね。
そして気にある2つ目が「捕まったのは事業に失敗した事と同じだと思う」という発言でした。
3人の命を奪っておきながらも、事業に失敗したという発言をした小林カウさんの言葉に日本中が恐怖をしたそうなんです。
自分のことしか考えていない小林カウさんの考えが許せないのと、邪魔なら平気で何でもする小林カウさんの神経がとても怖いです。
小林カウさんは最後ですらも凶悪な犯罪者としての考えを曲げなかったのです。
おそらくですが、仮に小林カウさんは死刑をま逃れたとしても、事業のためにと平気で人を殺してしまうので、また同じように殺人を繰り返していたと思いますね。
小林カウさんは日本の歴史に残る、戦後最初の女性死刑囚とふさわしいと言える凶悪っぷりだったと思われます。
小林カウの娘のその後は?
小林カウさんは前夫である小林秀之輔さんとの間に産んだ娘を1人産んでいます。
小林カウさんは前夫を殺してから愛人の警察官と同棲をしているので、行き別れになっていると思われますが、その後の小林カウさんの娘はどうなっているのでしょうか?
調べてみたところ、小林カウさんの娘とは不仲だったそうで、最終的には音信不通になっていたそうです。
そのこともあり、小林カウさんの娘が生存しているのかやその子孫などいるかの情報は見つかりませんでした。
おそらく小林カウさんが娘と不仲だったのも、娘の婿候補であった年下の警察官の男性を、母である小林カウさんが不倫関係に持ち込んだので、娘からしたらそれは母親を嫌いになっても仕方ないですよね。
さらに自分の父親を殺されているわけですから、そんな母親を娘が嫌いになって当然です。
自分の目的を達成するために肉親をも、平気で犠牲にする小林カウさんは本当に恐ろしい限りです。
小林カウのwiki!死刑執行までの生い立ちが怖い!?娘のその後は?【ホテル日本閣事件】 まとめ
いかがでしたか?
今回は、
・小林カウのプロフィール
・死刑執行までの生い立ち
・娘のその後
について調べてみました。
小林カウさんの死刑執行までの生い立ち調べてみたところ、最初から最後まで本当に恐ろしい女性でしたね。
自分のためなら平気で人を殺してしまう小林カウさんの非常さと冷酷さは、まさに死刑囚にふさわしいほど恐ろしい思考の持ち主だと言うことがわかりました。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!